福西です。
『ポリーとはらぺこオオカミ』(ストー、掛川恭子訳、岩波書店)を読了しました。
最後のお話は、6章「オオカミの台所」と7章「短いお話」です。
ポリーがとうとうオオカミに捕まってしまい、オオカミの家に閉じ込められます。
お話のテイストは『ヘンゼルとグレーテル』。
ポリーは自分のひじをオオカミにさわらせて、こう言います。
「どう、たべごろだと思う?」
オオカミは首を振ります。
「ガリガリだ。なんてことだ。見たところは、みっしり肉がついていて、おいしそうだったのにな。」
そこで、ポリーは「太る料理」を作ります。自分は食べるふりをし、オオカミにはおなかいっぱい食べさせます。
そうやって、毎朝ひじをさわらせては「ガリガリ」であることを確かめさせます。
とうとうオオカミはしびれを切らします。
「料理法をまちがっちゃいないかい。おかあさんがやってるとおりに、やってるのかい。」
(…)
「あんたのおかあさんにきいたら、わかるだろうか」
そこで、ポリーが「待ってました」と話を誘導します。
「それは、いいことを思いついたわね。そこに気がつくなんて、さすが、りこう者のオオカミさんだこと。じゃあ、うちにかえって、あたしのやり方のどこが悪いか、おかあさんにきいてみるわ。」
と。この後どうなったかは、ご想像にお任せします。
(その2)に続きます。