『クローディアの秘密』を読む(西洋の児童文学を読むC)2021/7/22(その1)

福西です。中学生クラスの方です。

『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)を読了しました。

受講生のYさん、おめでとうございます。

この日は、最終章の10章「家出のおわり」を読みました。

この章では、まず二つの願望がかないます。

・ジェイミーの願望

フランクワイラー夫人とトランプで勝負すること

・クローディアの願望

夫人の車(ロールスロイス)に乗ること

クローディアとジェイミーは、夫人の車で自宅まで直接送り届けられます。

その車内で、二人はこんな話をします。

夫人をぼくたちの『おばあさん』にして(自分たちが孫になって)、お金がたまったら、親にないしょで何度も会いに行こう

「それを夫人の知らない、新しい『秘密』にしよう」

と。

二人はそのことで、「天使像の秘密」を夫人と共有したあとでも、「秘密が夫人よりも一つ多い」ことを喜びます。

 

その2)に続きます。