福西です。
ウェルギリウス『アエネーイス』(岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)を読んでいます。
7巻を読了しました。巻末は、イタリアの英雄たちのカタログです。
7.641-2
Pandite nunc Helicona, deae, cantusque movete,
qui bello exciti reges,
「さあいま、女神らよ、ヘリコンを開きたまえ。歌い始めたまえ。いかなる王が戦争に駆り立てられたか、」
と、武勇(virtus)に満ちた王たちが紹介されます。
第一陣は、神々を蔑するメーゼンティウス(contemptor divum Mezentius)とその息子ラウスス(Lausus)。
続いて、
ヘルクレスの子のアウェンティーヌス(Aventinus)、
ティーブルの創始者カーティッルス(Catillus)とコラース(Coras)の双子、
プラエネステの創始者カエクルス(Caeculus)、
馬を馴らすメッサープス(Messapus, equum domitor)、
等々。
最後から二番目の語られるのは、トゥルヌス(Turnus)。
トリを飾るのは、ウォルスキー族の女王カミッラ(Camilla)です。
このあたりは、固有名詞がテキストにたくさん並んで、ワクワクします。
(その2)に続きます。