福西です。
『ぬすまれた夢』(ジョーン・エイキン、井辻朱美訳、くもん出版)を読んでいます。
「7 世界一の画家」を読みました。
「その道で一番になれなければ、やめたほうがいいのか?」という悩みは、だれしも抱いたことがあると思います。今回はそんなお話です。
画家志望のマイケルは、人生の岐路に立っています。故郷の海岸を歩きながら、その光景を「ぜんぶ絵にできたらなあ」と願います。
すると、カメの声を聞きます。
カメは、「動物園にいる母ガメのところへ連れて行ってほしい」と頼みます。もしそれを果たしてくれたら、願いをかなえてあげますと。
マイケルは「世界一の画家になりたい」と思い、承知しますが、カメはだんだんと重くなります。やっとのことで動物園に着き、カメを確認します。すると、それは空っぽでした。
マイケルはがっかりし、あとで水魔ケルピーのいたずらだろうと判じます。
マイケルはいったんは画家をあきらめ、食料品屋で働きます。
けれども働くかたわら、あきらめきれず、絵も練習します。そのうち、旅の画家から指導を受けるチャンスを得て、どんどん上達します。
マイケルの絵は飛ぶように売れ、個展を開くまでになります。
(その2)に続きます。