将棋教室(2022/10/3)その1

福西です。

初心忘るべからず。今学期の最初に言ったように、挨拶を大事にして始めました。

 

この日は、新しい手筋、「送りの手筋」を解説しました。

 

1)横の場合

まずは、とにかく「一間竜」。上図のように王手します。

4二竜ではなく、5二竜と指せることが、初心者から抜け出す、最初のステップです。

「玉との間が一つのところまで迫る」のが基本です。ここまでは前回のおさらいです。

次が、「送りの手筋」と呼ばれるものです。

 

相手が6二金と受けた所。ほっておくと、竜を取られてしまいます。

ここで、

8二金打

むりやり玉に金を取らせます。相手は、8二同玉と、玉を移動させるしかありません。

これが、送りの手筋です。

玉が動いたことで、6二の金が離れ駒になります。それを竜で回収。

駒の損得はなくなり、かつ、王手を続けることができます。

このように「一間竜」と「送りの手筋」を組み合わせると、玉を追い詰めることができます

上の例では、7二金とまた合駒をされると思います。

ここで持ち駒に銀があれば、7一銀打で、以下詰ませることができます。

 

2)縦の場合

 

縦の場合も同じです。

4五金を打って、相手玉を前へつり上げ、4三竜と、後ろから金を回収します。

相手玉の前には歩が待ち構えています。

こうやって、はさみ撃ちにするのが、寄せの基本的な考え方です。

 

(その2)へ続きます。