昨日は「論語の素読」と「勉強会」がありました。
「論語」は初めて参加する生徒が多数いましたが、みな姿勢良く最後まで集中して取り組んでくれました。みんなの熱意に後押しされる形で、これまで学んできたいくつもの言葉を順に紹介し、みなで朗唱していきました。意味は説明せず、ただひたすら私が言った通りに全員で声を合わせます。私は一年生の声に耳をそばだて、きちんと言えていることを確認しながら次々紹介していきました。
ただ、全部言いっ放しではありません。毎回一つの言葉にスポットを当て、その言葉を三度繰り返した後、内容について簡単に説明します。この日扱ったのは、「君子は義に喩り、小人は利に喩る」という言葉です。以前この言葉を扱ったときにも同じ質問をしたのですが、「『ぎ』はどんな漢字でしょう?『り』はどんな漢字でしょう?」と尋ねました。また、「けんをみてはひとしからんことをおもい・・・」という言葉を紹介したとき、「けん」の字を当ててもらいました。どちらも小学5年生の男の子たちが正しく答えてくれたので、頼もしかったです。
最初と最後は、「学びて時にこれを習う。・・・」を読みます。毎回来ている人は、この言葉を何度唱えたことになるでしょう。「論語」といえばこれ、でもいいと思います。かならずいつか、白文とご対面する日がくるでしょう。そのときの感動は想像以上に大きなものです。
勉強会はあや先生一人にお願いし、私はカウンターで仕事をしつつスタンバイしていました。小学生にとって2時間ノンストップ(論語を入れるとそれ以上)で勉強するのはなかなかハードルが高いはずですが、10時半を過ぎても時折先生の声が小さく聞こえるくらいで、ほとんど無音状態でした。終了間際に部屋に行き撮った写真が上のものです。私が「もう終わる時間です」と促さなければ、まだまだこの調子で勉強し続けたと思うほどでした。