
【小学生クラス】
山下太郎/文章
「山の学校」には、小学生向けに「かず」「ことば」「かいが」「しぜん」「ひねもす」の5つのクラスがあります。どのクラスも、生涯にわたる学びの土台を築くことを目的としており、その根本にある理念は共通しています。
子ども時代に何を、どのような環境で学ぶかは、大人が想像する以上に重要です。学校の放課後という自由な時間に、自然に恵まれたお山の上で、信頼できる先生とともに、心ゆくまで学びや表現に没頭する──このような経験は、成長したときに振り返れば、自分を支える大切な「心の財産」となっていることでしょう。
※その具体例として「私の合格体験記」(澤田櫂)をご覧ください。
「かず」──入角先生
数学をこよなく愛し、子どもたちとの活発なやりとりを心から楽しんでおられます。クラスからはいつも「あっ、わかった!」という弾んだ声が聞こえてきます。先生には、中学入学後、(-1)×(-1)=1を1週間かけて自力で証明したエピソードもあります。「ことば」──加藤先生
笑顔の絶えないクラスをつくり、子どもたち一人ひとりの気持ちを丁寧にくみ取りながら、誰もが無理なく言葉の世界に親しめるよう導いてくださいます。ときには森に出かけ、鳥の声に耳を澄ませます。そこで感じたことをもとに、俳句や和歌を創作したり、自分で絵本を作ることも楽しみます。「しぜん」──狩野先生・福田先生
狩野先生は文学が専門で、高校の先生もされています。森に出かけ、自然に親しむ経験が、小学生にとってどれほど貴重かを熱く語られます。福田先生は幼児期より豊かな自然体験をもち、海外経験も豊富です。優しく包容力のある性格と相まって「しぜん」の先生にうってつけです。乞うご期待。「かいが」──山岡先生
四月から「かいが」を担当。卒園児の保護者であり、子ども向け造形教室の運営経験もお持ちです。細やかな気遣いのもと、子どもたちが安心してのびのびと制作に打ち込める環境を提供してくださること請け合いです。「ひねもす」──中本先生・所先生
幼稚園の「ひねもす」教室も担当されています。「ひねもす」キット開発に携わったのが京都工芸繊維大学の櫛先生。その指導を受けた、同大学の若手研究者お二人が力を合わせ、子どもたちの創造性を伸ばす場をつくってくださいます。
(中学・高校生クラスの紹介は次の記事へ続きます)