1/20(土)のふれあいサタデーでは「ひねもすであそぼう!」を予定しています。

上の写真は以前行ったふれあいサタデーの様子です。「おやまのえにっき」には過去の「ひねもす」の取り組みの写真が多数見つかります。

>>「ひねもす」の取り組みの様子

ひねもすのキットは(株)コトが開発し、2003年から発売が開始されました。

2003年3月、大学の同僚であった櫛先生から「幼稚園をされるならいいものをご紹介しましょう」と言われ、初めてひねもすキットを見せていただきました。

櫛先生はこのキットの開発にかかわった方です。

ひねもすという日本語は「一日中ずっと」という意味の副詞です。

子ども達には、このような手作りの遊びに「一日中」夢中になってほしいという願いがこめられていると社長さんから聞きました。

「将来小学生がランドセルにこのキットを入れて通学する時代が来ればいいですね」と夢を語りました。

その後幼稚園では課外教室としてひねもす教室を開いて今に至ります。

またコロナ前までは毎年ふれあいサタデーで「ひねもすであそぼう!」と開催してきました。

今コトのホームページを見ると、「おおっ!」と感動することがありました。

それは弱視者のための訓練用エンタメツールの記事を見たからです。

>>弱視訓練にエンタメを!「Occlu-pad®(オクルパッド)」辛いコトを楽しいコトへ!

ページにはコトを立ち上げた故横井軍平氏の理想も掲載されていて、その夢が形になったものと受け止めることができます。

”昨日病院に行ったら、足のリハビリをしている子供がいたが、かなり痛そうにやっていた。
リハビリ室に東海道五十三次の背景を映し出して、歩くと風景が変わっていくような装置を置けば、苦しみを緩和できるかもしれない。
オモシロサが苦しさを楽しさへと変え、「今日のリハビリはここまでにしようね。」
と周りがストップをかけるようなものは出来ないものか。”

ユニークなモノづくりをとおし、楽しいコトを創造する会社が子どもたちのために世に送り出したキット、それが「ひねもす」です。

「でした」と言うべきかもしれません。残念ながら今は製造中止になって久しいからです。

代りに(ひねもすのアイデアを応用して)「インテリア紙工作PIPEROID」が発売されるようになったように見受けられます。

ひねもすキットはチラシをまくことに時間と労力が必要なので、ひとつの作品を完成させるハードルは高いものがあります。

ひとことでいえば「忍耐力」がためされます。

パイプロイドはその「忍耐」の時間をカットできる点で市場的にはウェルカムなのかもしれません(詳しいことは知りません)。

個人的には残念な気持ちがありますが、園としてできることは、今あるキットを大事に保守管理しながら、できるだけ長く子どもたちに「ひねもす」の楽しさを伝えていくことだと考えています。

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