一昨日のリハーサルでは、AグループもBグループも立派に発表できました。そして迎えた昨日の本番。緊張をプラスに変え、リハーサルのとき以上に素晴らしい発表することが出来、心から拍手を送りたいと思います。
本園では創立当初から、年少はおゆうぎ、年中はリズムバンド、年長は劇をするという構成です。
会のオープニングは年中児のリズムバンド。リズムバンドは、一人一人のがんばりに加え、クラスの団結力が問われます。昨日は、緊張を乗り越えて「がんばろう」という気持ちで皆が一つになり、力強い歌声とメロディを奏でてくれました。日頃のクラスでの練習の成果が存分に出ていました。
リハーサルの時の話になりますが、取り組みの最後を飾ったのが本番同様年長児のお遊戯でした。最後の「ヤーッ!」のかけ声は、「次は頼むよ」という年長児からのメッセージとして、年中児の胸に届いたことと思います。今年のリズムバンドで「クラスが心を一つにして挑戦する」大切さを学んだ年中児は、来年の舞台では満面の笑みで舞台を務めてくれると確信いたします。
年少のお遊戯は、リハーサルの時点でみなの動きが生き生きとしていて、圧倒されました。本番では勢いのある曲に加え、会場の手拍子も励みにして、みなが楽しんで堂々と踊ることが出来たように思います。どのお子さんにもこの一年の成長の跡が窺われる演技でした。
年長の劇は今年だけの事情がありました。今年で三回目の上演となる「こぎつねのおかいもの」ですが、園児数の関係で、今年は一人の台詞が二人分ありました。台詞を覚えるのも大変だったと思いますが、練習の段階で驚かされたのは、自分の台詞以外もそらんじる子どもが少なくなかったことです。たとえば、歩いての送迎の途中では、劇の台詞を言い合ったり、年少児も巻き込んで台詞のパロディを楽しんだり、していたほどです。
昨日の舞台裏では、ナレーターで登場した子が舞台裏でこぎつねに「変身」するといった具合に大わらわでしたが、「大変なこと」を最終的には「面白さ」、「楽しさ」と受け止め乗り越えた子どもたちです。それもこれも、ご家庭で練習におつきあい下さった保護者のご尽力のたまものと感謝申し上げます。
園児の一人一人にとって大きな学びの得られた昨日の発表会。クラスの仲間と心を合わせ、真摯に取り組んだ日々の練習の本当の花は、これから10年、20年して咲く大輪なのかもしれません。年長の歌ではありませんが、「夢たまご」から何が生まれるのか、「夢の種」からどんな花が咲くのか、私も目線を遠くに据えて、今から楽しみにしています。