西洋古典– category –
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2019-12-24 「挑戦」について
終了式で「挑戦」についてお話ししました。 毎年この時期にブログでもご披露するのですが、セネカの言葉をご紹介します。 難しいから挑戦しないのではない。 挑戦しないから難しい。(セネカ) 「挑戦しないから難しい」とは「やらないで、できないと頭で... -
2019-11-24 西洋古典の読書案内
西洋古典文学の読書案内として、岩波ジュニア新書『ギリシア人・ローマ人の言葉――愛・希望・運命――』(中務哲郎、大西英文著)をお勧めします。 個人的にこれに勝るものはないと思っています。絶版になっていることが残念ですが、図書館には置いていると思... -
2019-04-04 希望と不安
職業柄、桜の花を見るたび、「希望」と「不安」の2つの言葉が心の中で交錯します。 毎年新緑の季節になると、そうした気持ちにも一つの区切りがついています。 漢字の「望」のつく言葉に「希望」、「願望」、「欲望」があり、後に行くほど「望む」気持ちが... -
2019-03-11 復興
自然の恵みを得て私たちは生存できます。 自然の猛威の前に私たちははかない存在です。 このことについて、古代ローマのセネカは、ローマの植民市ルグドゥーヌムが大火のため一夜にして焼け落ちた事実を伝えています。 このような出来事を誰が信じられよう... -
2018-08-01 希望
ローマ時代の学者が、幼児教育の大切さについて、こう語っています。 きわめて多くの事柄への希望が子どもたちの中で輝いている。それ(希望)が年齢とともに消え失せるなら、素質でなく(教育上の)配慮が欠けていたということが明らかである。(クィンテ... -
2018-07-31 「自分の話と受け止めよ」
先日ご紹介した「内に自ら省みるなり」と同じ趣旨の言葉が古代ローマの詩句にも見つかります。 De te fabula. 直訳すると、「その話はおまえについて(言われたものである)」。 「自分の話と受け止めよ」というメッセージです。 夏目漱石の『三四郎』に、... -
2018-07-01 「勝ち負け」
10年ほど前に表題の記事を書きました。 >>2009-08-04 勝ち負け このテーマで一つ補足することがあります。 「勝利において己に勝つ者は二度勝つ」というラテン語の格言があります。 実際の勝負の勝ち負けが一つ。 己の心に勝つか負けるか、がもう一つの勝...