西洋古典– category –
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2025-08-07 平和のために:学問・芸術・教育
古典に接すると普遍的価値に思いをはせることができます。 いろいろなジャンルでそれを確かめることができます。 今の言葉は玉石混交です。 昔の言葉がパワフルなのは、無数の人間の「いいね」のフィルターを潜り抜けたものが残っているためです。 もちろ... -
2025-08-04 古今東西を視野に入れて
学校の勉強は大切ですが、自分で学ぶテーマを大切に育むことは同時に大切です。 それには大人の導きが必要です。 世の中がどこか閉塞感に包まれていると感じる場合、えてして「井の中の蛙大海を知らず」であることが多いものです。 大海は、同時代の海だけ... -
2025-03-31 時代の扉を開く鍵――草の根の教養教育とラテン語と
年度の締めくくりとして、「時代の扉を開く鍵――草の根の教養教育とラテン語と」と題したエッセイをお届けします。 幼稚園児が巣立っていくこの社会を、少しでも風通しのよいものにしたいと願い、「幼稚園」の付帯事業として「山の学校」に力を入れてまいり... -
2025-01-11 太陽の下に新しいものなし
保護者から、「太陽の下に新しいものなし」という言葉がラテン語にありますね、とその解釈について質問されました。 「聖書」の言葉です。ラテン語は、Nihil sub sole novum.です。 人間界で起きる出来事(個人にせよ社会にせよ)は、かつて同じようなこと... -
2024-01-04 キケローのお勧め本
昨日はキケローの話をしましたが、『国家について』『法律について』はキケローの代表作とはいえ、(個人の感想ですが)難解です。 対話篇なので、個々の文の難易度は高くないのですが、なぜここでこんな話をするのか?という点で難しさを感じる次第です。... -
2025-01-03 キケロー『国家について』『法律について』文庫化のお知らせ
昨日に続き西洋古典の話題を一つお知らせします。 今から四半世紀前に岩波書店から「キケロー選集」が出版されました。 キケローは西洋社会における「ザ・知の巨人」です。 私も『神々の本性について』の翻訳を担当しました。 残念ながら、この選集は絶版... -
2024-01-02 「時間がない」論:『モモ』とセネカ
大人と子どもの違いは何でしょうか。 大人は子どもと違って「時間がない」が口癖です。 ローマの哲人セネカは、この口癖に手厳しいです。 『人生の短さについて』の中で、時間を無駄なことに使うと人生は短く、有意義に使うと十分長いと言います。 このセ...