園長室のポストに俳句のカードが三枚入っていました。

嬉しい贈り物です。

今度年長さんに上がる園児の作品で、保護者が代筆されたのでしょう。

あふれる気持ちが作品にこめられています。

春休み。いろいろなことに思いを巡らせ、ある子は絵を描き、ある子は俳句を作り、またある子は歌を歌う。

ご家族の見守りの中、一人一人、幼稚園の活動を思い出しながら、新しい学年を迎える準備をされていることでしょう。

俳句で思い浮かんだのですが、この春小学校に上がる卒園児であればやるとおもしろい取り組みがあります。

時間があまってしかたがない、早く学校にいきたい、というときの一つの取り組みとして「難易度の高いチャレンジ」を提案します。

新1年だからできることかもしれません。

今なら、去年四月から園で習った俳句をまだ鮮明に記憶しているはずです。

ひらがなに興味を持ち、すでにひとりで書ける人もいるかもしれません。いま、その力を試すときです。

私の提案は、一つ一つの俳句を思い出し、それをすらすらひらがなでかけるまで練習するというものです。

一人ではできないので、保護者がこの取り組みに賛同し、がんばる姿勢を見守ってくださるなら、思い出深い取り組みになるでしょう。(もし私が山の学校の新小1の担任なら一緒に取り組むでしょう)。

子どもは言葉を耳で覚えているだけなので(=素読はそういうものです)、それを字に書いて確認する作業を通し、新しい勉強の方向性が見えてくると思います。

その方向性とは、「文字を使った学習」です。

今の課題は、何も見ないで覚えている俳句をひらがなで正確に紙に書く、というものです。

たぶん、興味をもってトライする子は多いでしょう。

教材は卒園記念の「俳句ファイル」に習った俳句の一覧が載っているので、それを使ってください。

「簡単すぎる」と不満の声があがったら、さらにギアをあげます(笑)。

「飽きた」頃に効くのは、四月から三月まで習った俳句を全部「何も見ないで」すらすら紙に書き出す、というミッションです。

もちろん、最終的には漢字も含めてすべて正確に書く、という課題が待ち受けます。

話は英語の勉強に飛ぶのですが、私が実践した英語の勉強法はそのようなものでした。>>「語学は暗写」

もちろん無理する必要はありませんが、時間を持て余してもったいない、何をどうすれば?というご質問を勝手に想像して、あれこれ書いてみました。

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