今年度の劇は「かさじぞう」です。
あらすじはみなさんご存じの通り。園児たちも、お誕生会の映画で何度か見ているので、知らない子はいません。今日は、一年前の「うさぎのゆうびんや」のビデオを上映し、一年前の感動を蘇らせました。最後の「やーっ!」のかけごえをしっかりと受け止めた年長児たち。感動のたすきリレーの始まりです。その後、担任の先生と私とで脚本を最初から最後まで読み、子どもたちに全体の流れをつかんでもらいました。
私から子どもたちに伝えたことは、少しでよいから毎日練習を続けること、リレーと一緒で全員力を合わせないと劇は成功しないこと、です。今目の前には透明の風船があります、毎日みなで声を出して練習を続ければ、この風船はどんどん大きくなります。そして、発表会の当日、最後にお遊戯をして、「やーっ!」と大きな声を出せば、そのとき、大きくなった風船もいっしょに割れて部屋のすみずみまで、そのパワーが届きます、と。
さっそく明日から練習スタートです。どうか、一日5分の練習を今日からスタートして下さいますように。
昨日の保護者会では、この劇のポイントについて簡単に説明させていただきました。
1)かさうりのおじさんが、おじいさん+こどもたちの頭にかさをかぶせるシーン
2)おじいさん+こどもたちが、お地蔵様の頭にかさをかぶせるシーン
3)おばあさんが、おじいさん+こどもたちにおにぎりを渡すシーン
観客から見ると、この3つのシーンがイメージの上で重なるように見えます。そして、親切のたすきリレーという点で見れば、中身の点でも、この3つの場面はすべて一つに結び合っています。一つの親切が新たな親切な行為を呼ぶ・・・ということです。
年齢や立場を越え、人は誰もが優しい気持ちを持つこと、それを「親切」という形に変えて人に伝えることができること、「親切」は行う者も受ける者も幸せになること、そこには「感謝」の気持ちが通い合うこと、このようなことを幼稚園の三年間で子どもたちはしっかり学ぶことができました。この劇はそんな子どもたちが共感を持って演じてくれたらと願っています。
この記事にコメントします。
この当時は1年前の劇のビデオを見せていたのですが、ここ数年それはしていません。全体のイメージ作りについては、担任の先生たちと私とで台本を声に出して紹介します。
また、おととしまで、お誕生会で映画を見せていたのですが、去年から先生が出し物をするようにしています。
山下です。
その後、初回の練習から担任の先生主導で行ってもらうようにしています。私は2日目から家庭での練習、先生と子どもたちの練習の成果を日替わりで見せてもらっています(30分程度)。
映画から出し物への変更の背景として、2013年のひみつの庭の誕生とその後の森あそびの充実があります。これらの活動を通じて従来以上に「自然」をキーワードとして教育を進めていこうという考えを園としてもつようになって今があります。