古典に接すると普遍的価値に思いをはせることができます。
いろいろなジャンルでそれを確かめることができます。
今の言葉は玉石混交です。
昔の言葉がパワフルなのは、無数の人間の「いいね」のフィルターを潜り抜けたものが残っているためです。
もちろん、文献の場合、物理的損傷による以上に、大半が権力者による破壊が原因で今に伝わりません。
ことわざや格言は詠み人しらずの歌の言葉のようなものです。
海外のことわざをみると、文化の違いを感じることもできますが、ほとんどは私たちが読んでも、納得できるものばかりです。
一つ西洋古典の言葉をご紹介します。
「戦争の間、ムーサは沈黙する」。
ムーサは芸術、学問の女神です。英語ではミューズといい、九人います。
ミュージックはもちろん、ミュージーアムもムーサが語源です。
この言葉の逆をいけば、ムーサが微笑み、語らうとき、世の中は平和だということになります。
学問、芸術を尊重する世の中を守りたいと思います。
誰もがそう思います。
ただし、それには教育のあるべき姿を大切に守ることが肝心です。
教育に過剰な競争原理を持ち込みすぎると、ムーサは遠のく一方だと私は危惧しております。
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