学校の勉強は大切ですが、自分で学ぶテーマを大切に育むことは同時に大切です。
それには大人の導きが必要です。
世の中がどこか閉塞感に包まれていると感じる場合、えてして「井の中の蛙大海を知らず」であることが多いものです。
大海は、同時代の海だけを指すのではないでしょう。
古今東西、学びの「海」でつながっています。
以前このテーマで書いた文をここにつなげてみます。
我田引水的ですが、私は一貫して、この四半世紀、幼児教育と古典教育の大切さを言い続けてきました。
さまざまな経験を通じ、「日暮れて途遠し」の気持ちと、「必ずとなりあり」の二つの気持ちを抱いて今に至ります。
「和魂でじゅうぶん」。社会にそうした偏見が満ちるとき、世の中は閉塞感に包まれます。そこに風穴を開け、自由の空気が通うよう窓を開けるためにも、日本の今を生きる私たちが、西洋の古典精神にふれることには大きな意義があるでしょう。相手を礼賛し己を卑下するという明治風のやり方ではなく、己を照らす確かな鏡を持つためにそれは必要です。その結果として、真理と自由が尊重される社会が今までにもまして子どもたちの未来を明るく照らすことを心から願います。
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