2025-08-16 命について二つの見方

今日は五山の送り火の日です。

日本の伝統的な価値観に敬意を払うことは当然のこととして、至高の自由が保障されるべきことも同様に当然です。

二千年以上昔の西洋古典の世界では、伝統的に二つの考え方が拮抗していました(実は現代にも通じる)。

快楽主義で有名なエピクロス哲学では命は物質でできていると主張しました。

ローマの詩人ルクレーティウス──「1417年、その一冊が世界を変えた」の主人公です──は、次の言葉を残しています。

それゆえ、死は我々にとって何ものでもなく、何の関わりもない。魂の本質は、死すべきものとみなせるからである。(ルクレーティウス)

西洋古典の死生観について、西洋古代哲学の藤澤令夫先生は次のメッセージを残されました。

プラトンは、哲学者が死を恐れないという根拠として、人間の魂が本質的に不死なるものであることを証明した。ルクレティウスは、同じく死の恐怖からの解放のために、人間の魂が本質的に死すべきものであることを証明しようとした。

この問題は現代科学をもってしてもいまだ解明されていないと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次