季節の話の続きで言えば、次の和歌が思い浮かびます。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
(古今和歌集 秋上・秋歌上 169)
「秋立つ日よめる」とのこと、今年で言えば8月7日の歌となり、秋の風情どころか、夏の盛りに当たります。
温暖化の影響云々はともかく、「風の音にはっとする」という感覚は昔の人だけの特権ではないはずです。
そういえば以前園児の作った俳句に、
秋の夜
空気がとっても
いい匂い
というのがありました。
子どもたちにも季節の移り変わりに対する感性を大切にしてもらいたいと願っています。
「自然」にも、もう少しお手柔らかに願いたいところですが。
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