週末7/29(土)は再びラテン語の夕べを開きます。

「古代ローマの英雄像」というタイトルです。

翌7/30(日)は「漢文の夕べ」を開きます。

「古代中国の英雄像」という題です。

古今東西という言葉がありますが、西と東の古い時代のお話に興味のある方はぜひご参加ください。

お待ちしています。

なお、私の話の結論は、日ごろお話ししている幼児教育の目指すものと一致する部分がかなり多くあります。

ローマは永遠のローマ(Roma aeterna)といわれます。

共和国(res publica)は今や世界各国に誕生しています。

共和制の理念はどういうものであったか。それを守るには何が大切になるか。

ローマと言えばシーザーを思い浮かべる人が多いと思いますが、真の英雄(理想像)は武勇の徳にすぐれた人という時代ではなくなっていました。

人権の問題も、古代ローマ人のいう「わたしは人間である」というフレーズに立ち返れば、あるべき姿も見えてきます。

英語のvirtueの語源となるvirtusは元来「男らしさ」を意味する単語でしたが、やがて武勇の徳、続いて人間としての(真の)立派さを表す言葉に変わりました。

人として何が立派だとされるのか、と考えるとき、その答えは私たちが日ごろ子どもたちに大切だと伝える価値観と重なる部分が少なくありません。

他方、その価値観は今の日本社会が失いつつああるものでもあります。

私はそのことを危惧しながら、子どもたちの未来を少しでも明るく照らしたいと思います。

子どもたちに未来の希望を託すというのではあまりに手遅れであり無責任に思われます。

私が西洋の古典を広めたいと願う理由はここにあります。現代の日本から見て一番遠い位置にあるゆえ、もっとも確かな鏡になると考えられるからです。

なお当日はキケローとウェルギリウスの作品からさまざまな根拠となる例文を引用して紹介します(ラテン語でなく日本語訳を使用します)。

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