昨日の帰り道、年長の男の子と女の子に挟まれた年少男児がこっくりこっくりしながら歩いておりました。このような場合、居眠りする園児は私の目の前で歩いてもらいます。

年少児とはいえ1学期に比べ体も大きくなったので、左右に揺れると年長児もおっとっと、となります。そこで、私も手を貸しながら帰り道を進んでいました。

そのときの、年長児の会話を再現しますと、このようなものでした。

女児 Kai君、夢見てるね。
男児 何の夢見てるんかな。
女児 お母さんの夢見てるのとちがう?

なるほど。見ると幸せそうな寝顔です。この子を見守る年長児の顔も幸せで、声も優しく穏やかです。

ただ、この年長児たちも、一年前、二年前はどうだったかというと、私は一人一人の成長の軌跡をよく覚えているわけです。

かつて泣いていた子が目の前で泣く子にハンカチを出して涙をふいてあげたり、よく居眠りしていた子が同じように寝ている子の手を引いてあげたり。

子どもたちの言葉を聞いていると、「去年、一昨年君もあなたもそうだったね」と言いたくなるシーンによく出くわします。やがて、上で紹介したKai君も、年中児、年長児になると、居眠りする年少児をしっかりサポートしてくれることでしょう。

毎日園児たちと一緒に歩く通園路は、私にとって、子どもたちの心と体の成長を実感できる場になっています。

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