今朝は朝から雨でした。今日は竹馬の練習ができないなとうらめしそうに雨空を見ておりました。子どもたちも同じ気持だったと思います。

雨だから一日がつまらないというオチになってはいけないわけで、私もせいいっぱい楽しく時間が過ごせる貢献はできないかと思い、いつもの俳句の時間に続き「(少し)怖い話」(素話)を2つ披露することにしました(俳句の時間は正座、お話を聞く時間は体育館座り)。

今までにも送迎の道で単発的に素話はしてきましたが、50人の子どもたちを前にして素話を披露するのは初めてです(紙芝居は何度もしてきましたが)。

結果は自分で言うのもなんですが大成功(笑)。子どもたちは身を乗り出して聞いてくれました。話は幼稚園のお山を舞台にしたもので、「昔こういう子が幼稚園にいた。その子はな、」という導入から始まる創作ものです。

ひとつ目は、何を言っても「いや」しか言わない男の子の話で、そのたびおへそが曲がっていきます。曲がったおへそをかみなりさま(そういうおへそが大好物)に食べられたからさあ大変。みるみるうちにおへそのないカエルに姿が変わってしまいました。無事お母さんの待つ家に帰れるでしょうか。そしてもとの人間の姿に戻れるでしょうか。

2つめの話は、お山の奥の「ひみつの森」を舞台にしたお話で、導入部分は「三枚のお札」にヒントを得たものですがお札のモチーフはありません。やまんばから逃げる場面については、おふだの力を借りるのではなく、クイズ好きのやまんばのクイズに答えられたら命がたすかる、という設定です。

クイズの中身として、1つめが幼稚園で歌っている曲(ドレミの歌)に関するもの、2つめが俳句に関するものでした。どちらも、子どもたちは自分が問われたかのように、大きな声で返事を返しました。それらが正解だったので、やまんばは地団駄踏んで悔しがる、という流れです。

「よしそれなら」ということでやまんばはとっておきの難しいクイズを出すことになりました。

それは、例のスフィンクスの謎かけでした。「朝は四本足で、昼は二本足、夜は三本足の動物は何だ?」という謎かけです。たまたまこの話を知っていた女の子が正解を皆の前で大声で言ってくれました。あたかもそうすることで自分がやまんばを退治するかのような勢いで。

はじめに書きましたように、私自身このような素話をしたのは初めてでしたが、子どもたちの集中して話を聞く姿を目の当たりにし、本当にやってよかったと思いました。

今日の話は年長向けで、他の学年には少し難しい内容かと思いますが、機会を見つけどれだけ通じるかを試したくもあります。

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