今日からいよいよ歩いての送り迎えが始まりました。「個性を大切にする」という言葉はよく耳にしますが、この言葉を言い換えると「一人一人みな違う」という事実を尊重することであります。
「手をつないで歩く」という行動一つとっても、それぞれのお子さんの役割(年少児の手をつないであげる立場等)も、体力も、心の準備の面も、みんな異なります。
一方、今日一日をふりかえりますと、全員が自分の足で通園路を歩き、石段を歩いて登りました。そして、教室で過ごしてから、全員が通園路を歩いて無事に保護者のもとに帰ることができました。この事実は「全員に共通する経験」と言えます。
つまり、バラバラに見えて、みな大切な一つのことを成し遂げた点で「同じ」です。「同じ」ということは、みんなが同じ気持ちを共有できたと言うことであり、心を一つにできたということです(これは、子どもだけでなく、保護者も先生も一緒です)。
このように、子どもたち一人一人が個性の違いを自分なりに発揮しながらも、全体が一つになって大切な一歩を踏み出せたことに私は感謝したいと思います。