卒園式の後、謝恩会を開催していただきました。謝恩会は毎年園舎を会場とし、アットホームな雰囲気の中で開いていただいています。
昨日はいくつものサプライズがありました。ゆきぐみの部屋を使っての昼食会では、壁面に卒園児と先生の「小さいときの写真」が飾られました。
食後、お楽しみ会の準備をされる待ち時間、この写真を子どもたちと先生で見ながら、どれが誰の写真かを当てるゲームをしながら、楽しい時間をすごしました。二枚だけ白黒写真があったので、私と Ikuko 先生は誰の目にも明らかでした。
この「当てっこゲーム」は子どもにも先生にも大好評でした。
会場の準備ができましたとの報告を受け、つきぐみの園舎に入るとまたびっくり。保護者の全員が楽器(園児がリズムバンドで使う楽器)を手に、園歌を合奏しながら私たちを迎えてくださいました。
最初に保護者による劇が始まります。内容は、卒園後20年経ち大人になった卒園児たちが、幼稚園生活の思い出を回想するというものでした(凝っていますね。誰が脚本を書かれたのですか?とあとでお尋ねしたら、「みんなで書きました」とのお返事があり、またびっくりしました)。
子どもたちにも、教職員にも身近な日常のテーマが笑いと涙を誘います。ネタは、事前に教職員からアンケートで集めた「心に残るエピソード」から採ったとのこと。あのアンケートがこういう形で実を結ぶとは、思いがけないことでした。
しんみりする場面はもちろん、少し説明的な場面でも、子どもたちはじっと聞き入っていたのが、印象的でした。
続いて先生たちによる劇です。恒例の「劇のパロディ」でした。子どもたちは「超おもしろすぎる。もういっぺん見たい」と大喜びでした。みなさん、いつどこで練習されたのでしょうか?私にはなぞです。
劇と劇の合間には、お母さんによる大型絵本の読み聞かせがありました。内容もさることながら、お母さんの温かくユーモアあふれる読み聞かせの言葉が、会場の大人と子どもの心をひきつけました。
二つの劇が終わった後、私がスライドショーを上映しました。内容は、幼稚園生活の思い出を極限まで圧縮して詰め込んだものです。卒園記念DVDに収めていますので、5年後、10年後にごらんいただければ、また懐かしく幼稚園時代を振り返ることができると信じております。
つづいて、園児と保護者による歌のプレゼントがありました。題名は「虹の向こうに」、先日の送別会で、年長児が歌った曲です。この曲は歌詞もメロディも大好きで、2年前のリズムバンドの曲でした。(入院中にこの曲がどれだけ励ましてくれたことでしょう)。
この歌だけでも大きなプレゼントでしたが、続いてなんと園児一人ひとりから「謝辞」を頂戴しました。これは今まで経験したことのないサプライズでした。朝9時半から5時間以上経っています。そろそろ気持ちが緩んだり、疲れが出ても不思議ではありません。しかし、誰一人そのようなそぶりも見せず、証書を受け取ったときとまったく変わらず堂々と、立派に「謝辞」を述べてくれました。本当にうれしく思いました。
その後、園長挨拶に続き、保護者からの謝辞を頂戴しました。心のこもった言葉の一言、一言が、あらためて、かけがえなく大切に思われました。また明日からがんばろうという勇気と希望をいっぱい頂戴しました。
素敵なお花、記念品、そしてアルバムと、両手いっぱいに温かなプレゼントをいただきながら、会場を後にしました。
ありがたい。ただ、それだけの言葉を何度もかみ締めた一日でした。
※記憶の順序が間違っていたら失礼をお詫びいたします。