今日は一学期終了式でした。長く続いた雨も上がり、今朝の登園時には久々の太陽も顔を出していました。子どもたちの顔は晴れやかに見えました。
さて、終了式では以下のような内容のお話をしました。小学生に話すような内容だったと思います。時間にして5分ほどですが、年中、年長児はもちろん、年少児もしっかり最後まで姿勢を崩さずに聞くことができました。
「先生がこのお部屋に来るとき、今日は誰もいないんじゃないかと思うほど、静かに待っていました。お話を聞くとき、お口を閉じて良い姿勢で座っていられることはとても大切なことです。
一学期を振り返り、みんなが出来るようになったことを思い出してみましょう。
まず年少児さん。このお山の石段は170段あります。雨の日もしっかりお手々をつないで自分の足で登ることが出来ました。今日の朝のことを思い出してみましょう。誰ひとり涙を流す人はいませんでした(みな頷く)。おうちの人に行ってきますをして、お山の階段を登ってお部屋に入る。これは当たり前のことではありません。赤ちゃんであれば、お父さん、お母さんにだっこされて幼稚園に来ます。涙を流すかもしれません。みんなは本当に偉かったです。
次に年中児さん、年長児さん。みんなにとって、このお山の石段を登ることはへっちゃらです。でも、みんなは年少児さんと違う大事なことをしてくれました。それは小さい組さんのお手々をしっかりつないでくれたことです。お山の上で終わり、ではなく、そのままたんぽぽ組のお部屋まで毎朝連れて行ってくれました。それはお父さん、お母さんがするのと同じくらい大事なお仕事でした。そのおかげで、みんなの目の前にいる小さい組さんたちは、みんなで立派に終了式を迎えることができたのです。
さて、みんなにはもう一つ大事なことを言わないといけません。つきぐみさんがお部屋の外であさがおを育てていることは知っていますね。最初は土の中の種だったのが今ではずいぶん大きくなりました。それはどうしてでしょう?あさがおはがんばって大きくなりましたが、毎日欠かさずお当番さんが水をあげてお世話をしてきたのです。1日でも水をあげなかったらどうなっていたでしょうか。大変なことになりますね。
この一学期、みんなは一人残らず立派に大きくなりました。みんながこうして立派になるために、誰がお世話をしてくれたでしょうか。そうです。毎日みんなのために、ごはんを作ってくれたお母さん、一緒に遊んでくれたお父さん、そして幼稚園の先生・・・。みんなのことを思って優しくしてくれたすべての人たちのおかげで今のみんながあるのです。そう思うことを「感謝」と言います。「ありがとう」の気持ちを持つということです。
どうかこの「ありがとう」の気持ちを忘れずに、夏休みを楽しく元気に過ごして下さい。そして、今と同じニコニコ元気なお顔でまた二学期最初の日にお会いしましょう。」