山下 太郎– Author –
山下 太郎
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2022-12-26 収穫を問うなかれ
以前書いたエッセイを読み返しました。 収穫を問うなかれ 「収穫を問うなかれ」。これは中国、清末の政治家曾国藩の金言で、「ただ耕耘(こううん)を問え」と続きます。耕耘とは田畑を耕し、雑草を除去する作業を意味します。学校教育にあてはめてみると、... -
2022-12-25 AI時代と子どもたち
以前山びこ通信に寄せた巻頭文をご紹介します。 かなり長いですが、中・高校生をおもちの保護者にぜひご一読いただきたい内容です。「学びを楽しむこと」が大切という趣旨です。受験は競争という側面をもちますが、要は力点の置き方の問題です。大学生は昔... -
2022-12-24 何かよいこと
以前「山びこ通信」に寄せたエッセイ「何かよいこと」から一部をご紹介します。 「何かよいこと」 「これをするとあれに効く」と言うと健康の話題のようですが、教育の世界でも同じ宣伝文句をよく見聞きします。ここで思い出したいのが日本の昔話です。た... -
2022-12-23 「子どもは大人の父である」考
以前「やまびこ通信」に寄せたエッセイをご紹介します。 「子どもは大人の父である」考 英国の詩人ワーズワースに『虹』と題する詩がある。 私の心は躍る、 空に虹を見るときに。 子どもの頃もそうだった。 大人になった今もそうだ。 年老いてもそう... -
2022-12-22 「三つ子の魂」の行方
三つ子の魂百までといいますが、この言葉について思うことを以前「やまびこ通信」の巻頭文に書きました。 「三つ子の魂」の行方−−幼児教育と学校教育をめぐって 英語で「子ども」をインファント(infant)と言いますが、原義に照らすと「言葉を話せない... -
2022-12-21 昨日の続き
以前山びこ通信に寄せたエッセイを再掲します。昨日のテーマと関係します。 大人の言葉、子どもの心――思い出を力に変えて 山の学校では『論語』の素読を担当しています。子どもたちと接していると、当時の何が今の自分の心に残っているのかと考えます。そ... -
2022-12-20 「好奇心を守る」
以前京都新聞に寄せたエッセイを再掲します。タイトルは「好奇心を守る」です。 作家の司馬遼太郎は中学時代に英語が嫌いになりました。理由は英語の授業中に「ニューヨークってどういう意味ですか?」と先生に尋ねたら、「地名に意味などあるか!」と一喝...