山下 太郎– Author –
山下 太郎
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2016-12-30 素読について
一昨日からの続きです。 小林秀雄氏は「素読」の大事さを以下のように述べています。 「情緒」が岡氏のキーワードであるのに対し、小林氏の場合は「すがた」が鍵を握ります。 書いた文章が難解で知られる小林氏ですが、ここで言わんとされていることは明快... -
2016-12-29 文章を書くこと
昨日の抜き書きの続きです。 岡:文章を書くことなしには、思索を進めることはできません。書くから自分にもわかる。自分にさえわかればよいということで書きますが、やはり文章を書いているわけです。言葉で言いあらわすことなしには、人は長く思索できな... -
2016-12-28 没頭すること
本を読んでいて次の表現に出会いました。 岡:人は極端になにかをやれば、必ず好きになるという性質をもっています。好きにならぬのがむしろ不思議です。好きでやるのじゃない、ただ試験目当てに勉強するというような仕方は、人本来の道じゃないから、むし... -
2016-12-27 考えること、学ぶこと
かつて「考えること、学ぶこと」と題したエッセイを山びこ通信に書きました。 >>「考えること、学ぶこと」 ここで引用した『論語』の言葉「学びて思わざれば即ち罔し。思いて学ばざれば即ち殆し」の意味は示唆的です。 前半は、「学習を積んでも自分流に考... -
2016-12-26 根気強く学び続けるために大切なもの
学校の勉強についてあれこれ考えています。 昨日の内容に関連した過去のエッセイがあります。 学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや――根気強く学び続けるために大切なもの 復習を大事にする習慣が身につけば、学ぶことに謙虚になれます。 私は高校時代古... -
2016-12-25 学びて時に之を習ふ
『論語』の続きです。 「学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや」。 学び、折にふれて復習する。様々な学びが新たに得られる。なんと楽しいことではないか、という意味です(解釈は他にも可能ですが)。 小学校以上の勉強について、人より先に手をつけて知... -
2016-12-24 君子は器ならず
休みに入り色々本を読んでいます。『論語』に「君子は器ならず」という言葉があります。 器は道具の意味です。教育は器作りであってはいけないという警句にとれます。 器作りでよいではないかという価値観が世間一般なので、この言葉は逆説として今に生き...