ローマのキケローは「生きることは考えること」と述べました。 「考える」でなく「働く」だろ、という人も多いと思います。一理も二理もあります。ただ、一方で、「なぜ勉強するのか」、「どうしてこの世に大学があるのか」という問いに・・・
「西洋古典」の記事一覧(5 / 9ページ目)
2020-05-14 傷の治療
10年ほど前に次のようなエッセイを書きました。 Curatio vulneris gravior vulnere saepe fuit. 傷の治療は、しばしば傷そのものより大きな痛みを伴う。 虫歯は放っておけないし、その・・・
2020-05-06 噂の女神
英語でfameは名声という意味があります。 形容詞形はfamousです。 元はラテン語のfamaです。発音はファーマです。 ファーマは「噂」を意味し、同時に「噂の女神」の意味でも用いられます。 ちなみに-aで終わる名詞は・・・
2020-05-05 子どもの日に寄せて
2千年前の言葉があります。 きわめて多くの事柄への希望が子どもたちの中で輝いている。それ(希望)が年齢とともに消え失せるなら、素質でなく(教育上の)配慮が欠けていたということが明らかである。(クィンティリアーヌス) クィ・・・
2020-05-04 みどりの日
「次の世代に役立つようにと木を植える」という古い言葉があります。 「みどりの日」にちなんでご紹介します。 詳しい背景(キケローの表現)はリンク先でご覧いただけます。 >>「次の世代に役立つようにと木を植える」
2020-05-03 健康と安全
Ollis salus populi suprema lex esto. 彼らにとっては国民の安全が最高の法律でなければならない。(キケロー) キケローが為政者の心得を述べたくだりです。 安全に当たるsalusは健康とい・・・
2020-04-26 幸福な人生について
古代ギリシアのヘロドトスの言葉を紹介します。 >>「誰も死ぬまで幸福ではない」。 『歴史』第1巻32節に見られるソロンの言葉です。 日本語にも「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。 同じような内容が語られています。