
元はギリシャ語の格言です。
ラテン語のフェスティーナー・レンテー(festina lente)の形で知られています。
「ゆっくり急げ」と訳されます。「急がば回れ」の意味です。
京大の西洋古典学教室を設立した故田中秀央(ひでなか)先生の座右の銘でした。
ケーベル博士が田中先生に授けた金言だったというエピソードがあります。
田中先生は幼稚園のすぐそばに住んでおられ、勲章をもらうたび本園園児に見せに来て下さったそうです。
開高健氏はこのラテン語を「悠々として急げ」と訳し、座右の銘にされました。
さすが!と思わずにいられない日本語訳です。
私はと言えば、関西弁でいうところの「ぼちぼちいこか」と同じ趣旨の言葉と思っていますが、言葉一つで格調高くなるものですね。
無理やり教育ネタに結びつけると、子育ては「ぼちぼちいこか」の感覚でちょうどよいと思います。
「悠々として急げ」だと、ちょっと「急げ」の部分が勝ちすぎなので、ちょっとお勧めはできません。
個人の趣味でラテン語の格言を50選んでみました。気に入った言葉が見つかるとよいですね。