今朝登園するとき、年長女児と話をしながら園に向かっておりました。
その子は「おしゃれがだいすき」という内容の俳句を書いたこともあり、素敵な帽子をかぶっていました。
いろいろ話す中で、色や形に関して自分はこういうものが好き、というしっかりとした考え方、捕らえ方をしていることがうかがえました。
お山に近づいたころ、ふいに「でも、ランドセルは赤がよかったな」とつぶやきました。
「ふーん、で、何色にしたの?」と尋ねると、「水色」と答えました。
しばし、「水色は素敵な色だね。空も水色だし、先生も大好きな色だよ」といった方向の話をするのですが、どうも色の選択について一抹の後悔が残っている様子でした。
そうこうしながら、お山の最後の大階段にさしかかる直前で、私はお地蔵さんの前にいる育子先生の服の色は何色かな?と子どもたちに問いかけました。
じつは、たまにこのように、育子先生が何色の服かを当てるクイズをして、みなで大階段の上を見上げることがあるのですが、今朝はなんと上から下まで目にも鮮やかな水色でした(マスクも!)。
二人で上を見上げ、「水色だ。水色はきれいだな」というと、ようやくその子の顔も晴れやかになり、「ほんと。きれい」、「水色でよかったね」、「うん」というやりとりをしました。
たまたまかもしれませんが、育子先生のおかげで、その子の顔が一瞬で晴れやかになったことを思い出し、こうして心のアルバムに記録する次第です。