3月のお誕生会。4月から新年度がスタートし、毎月一度誕生会を開く中、誰より長くこの日を待ちわびた子どもたち、それが3月生まれのお子さんでした。
プレゼントをもらうさい、「ありがとう」という声に力がこもっているようにも感じられました。
私から全園児にたいしては、ありがとうという言葉の意味についてお話をしました。
「ありがとう」とは「あたりまえではない」という意味です。
「こうしてみんなが元気に集えることも、あたりまえではありません。私にとってそれは『ありがたい』ことです」。
人と人があたりまえのように出会い、笑顔で語り合うこと。ごくあたりまえの日常は、けっしてあたりまえではありません。
自然災害や疫病の蔓延をはじめ、さまざまな運命のいたずらがこのことを痛烈に教えます。
あたりまえと思う日常をありがたいと感謝できる心を生涯持ち続けたいと思います。
くしくもこの日の先生からの出し物(寸劇)の主題も「ありがとう」の大切さでした。
子どもたちも食い入るように先生の一挙手一投足を見つめていました。
思えば、今年度も残り数日となりました。
一日一日、一瞬一瞬を今まで以上に「ありがたい」と思う気持ちをもって過ごしたいと思います。