今日は府立体育会館で左京地区PTAバレーボール大会の試合がありました。
子どもたちを山道に引率した後は列を抜け一目散で体育館へ。試合会場の扉を開けると選手宣誓の最中でした。
本園は第一試合。両チームにとって緊張する試合であり立ち上がりです。結果はここでは伏せるとして、本園バレー部の皆さんはもちろん、どのコートのどの選手も仲間と力を合わせ、一球入魂の精神でボールに向き合っておられる姿に感銘を受けました。
私は園児の発表会の練習に間に合うよう踵を返して車で園まで。車中では自分自身のスポーツの勝ち負けの経験についてあれこれ回想しておりました。
私は中学でテニスを始め、高校では朝練、昼練、放課後の練習に明け暮れ、大学では授業もそこそこに朝から晩まで寸暇を惜しんでコートで練習しておりました。
今と違い炎天下でも「水は飲むな」(高校時代)とか、「走れ、走れ」(大学時代)とはっぱをかけられながら、よくあれだけ頑張ったなと思う一方、試合のことを思い出すと「満足」は0パーセントで「悔しさ」100パーセントです。ここぞという試合で勝ったとしても、優勝しない限りどこかで「悔しい」思いをします。悔しいからあれだけ頑張り続けたともいえます。
バレーもそうだと思うのですが、試合中にエースを10本決めて5本ミスがあったとしたら、本人はエースが5本でミスが10本だと錯覚しがちです。気づくとエースが取れるのに無理しなくなり(つまりエースの実数が減り)、ミスの数がだんだん増えていくという悪循環。否、これは私だけのパターンかもしれません。大学時代強かった仲間たちのことを思い浮かべると、そのあたりの切り替えが速く、終わったことはよくても悪くても次に引きずらないタイプが多かったです。
ある程度練習し自分の形ができたら、その先はメンタルな部分が大きいように思います。バレーはチームプレイなのでそのあたりがもっとウェイトを占めるようにも思われ、試合の流れにうまく乗るためのコツのようなものもあるのかな、と今日の試合を見ていて思いました。
ふりかえると、私はPTAのバレーの試合はずいぶん昔から楽しみに見させていただいています。30年ほど前でしょうか、府下大会で優勝した試合も見ましたし、手に汗を握る名勝負はいくつも見てきました。ただ、なぜか心に強く焼き付いている試合が一つあります。それは数年前のある試合のことです。
相手チームは見るからに強そうで、試合前の練習でもバンバン強いスパイクを決めています。こちらは(保護者からの報告では)初心者の多いチームです。ところが試合が始まると追いつ追われつのシーソーゲームとなりました。結果的に負けましたが、私が試合を見ていて気付いたのは、こちらは戦術が徹底しており、それはひたすらボールを拾うことでした。
もちろん、私はキャプテンからそのような戦術をじかに聞かされたわけではありませんが、その徹底ぶりはだれの目にも明らかで、取れないにせよ相手の強打を必死で返そうとしているうちに、相手のミスが誘発されました。結局相手が決めるかミスするかのどちらかでスコアが動くという展開で、こちらがスパイクを決めるケースはほぼなかったと思います(あったとしたらすみません)。
何より特筆すべきことは、試合を通じてミスがゼロだったことです。こんなことは普通はありえません。サーブミスもレシーブミスも何もかも、素人目にミスと思われるプレイはゼロでした。他のスポーツも含め、攻めか守りかどちらを重視するかは永遠のテーマですが、守備を固めたチームは試合のペースを手の内に入れやすいということは、この試合を通じて感じました。
もちろん、それがベストの答えかというとそうであるとは言い切れず、要は、自分の強みを最大限に引き出すプレイスタイルを見つけ、それが生きる戦術をプレイヤー全員が徹底することがベストなのでしょう。おっと、素人が生半可なことを書いてしまいました。
試合に参加された保護者の皆様、応援に駆けつけて下さった皆様、本日はお疲れさまでした。