今日は新年度初めての登園日でした。新入園児さんにとっては、生まれて初めての登園日。朝涙を流すお子さんもいましたが、園につくとしっかり自分のおいすに座り、先生のお話を聞くことが出来ました。
朝、私が引率したお子さんは、登園中なんども「ママの所に戻れる?」と涙声で聞いてきたので、「よし、おとなりのお兄さん(年長児)に聞いてみよう」と言って尋ねると、そのお兄さんは力を込めて「ぜったーい、もどれる!」とのお返事。
同じように、その隣のお姉さんに尋ねても、また、次の列のお姉さんに尋ねても、みんな優しく「だいじょうぶ」という言葉をかけてくれました。
私は、その子の手のひらに「戻れる」と指で字を書いたのですが、今日の保育時間中は笑顔も見られ、帰り道はすっかり元気でした。
通園途中の歩道では、小学校にお子さんを送った帰りの卒園児保護者から、「がんばれー!」とエールもいただきました。こうして、どのお子さんもがんばってお山の道をのぼりました。
大きな自信になったことと思います。
年中の両クラスは、部屋の中でジャンプをしたり、すこし体操あそびも取り入れた様子でした。年長児はお帰りのとき、両クラスが階段に座って、先生の紙芝居を楽しみました。
私はずっと年少クラスの入り口付近にいたのですが、年少児が帰り支度をする頃、年中、年長の子どもたちが迎えに来てくれたとき、本当に頼もしく思えました。
新入園児さんを迎えての新たなスタート、おめでとうございます。
3年前、このお部屋で、息子と手をつないだまま過ごした一日を思い出しました。
そして、そこから一歩、また一歩と、距離をあけられるようになっていった日々も・・・。
その息子も、先週には小学校に入学し、
ご近所のお兄ちゃん(園の先輩です)につきそっていただいて、
初日から私をふりかえることもなく元気に登校しています。
緊張の一週間目が終わり、はやくも「学校ねー、まぁまぁ楽しい・・・」と言うのを聞いて、
幼稚園時代を知る親戚一同、喜ぶやら驚くやら・・・!!(笑)
入園前から息子を知っている、ご近所のお母さん方からも
息子の成長ぶりには、ことごとく感嘆されます(笑)
幼稚園での3年間、息子の歩みは、一足飛びにとはいかず、
当初は「一歩、一歩」どころか「半歩、半歩?」と思えるような、遅々としたものでした。
それでも、この幼稚園での3年間があって、今の息子があるのですから、
「かたつむりも、富士山を登れるんだなぁ」と思います。
正確には、卒園後の春休みの間にも、さらに目覚しい成長を遂げました!
何事にも意欲を燃えたぎらせ、今まで苦手として避けていたことに
次々と挑戦し、克服し、楽しむまでになってきたのです。
これもまた、3年間の積み重ねに加え、最後の発表会や卒園記念登山、
そして「卒園」という、みなさんとのお別れそのものまでが、
彼の思い描く「小学生」への爆発的な成長エネルギーになったようです。
登校する息子の晴れやかな後ろ姿を見送りながら、自然と3年前が思い出され、
今年の新入園児さんと、支えていらっしゃるご家族にエールをお送りしたくなり、
書き込みをさせていただきました。
入園当初の不安、戸惑いや、馴染めるまで周囲に支えてもらったことを、
私はもちろんのこと、息子も、今でも鮮明に覚えています。
たいへん心配も苦労も多かった時期でしたが、そのすべての記憶がそのまま
今では私たちの宝物です。
どうぞ、皆様も、お子さんの歩みのひとつひとつを見守っていられる今を
じゅうぶんに味わってお過ごしになり、「宝物」をたくさん作ってください。
力強いエールをいただき、心より感謝申し上げます。実体験をお持ちの保護者の言葉ほど親身で心の籠もったものはありません。「信じて待つ」というのは口で言うほど簡単ではありませんが、幼稚園時代にこの「待つ」大事さを経験しますと、小学校から先は「いつも基本に戻れる」ゆとりが生まれる、と言えるかもしれません。もちろん、日々新たであり、未知との遭遇の連続ではありますが。今の時期はだれもが皆「ドキドキ」していますが、その気持ちを経験すればこそ、やがて「ワクワク」の喜びを味わえる時が訪れると言えましょう。