老子は「道の道とすべきは常の道にあらず」と述べました。 「常の道」とは「世間の常識」と関係していると受け取ると意味が通じやすいです。 壁に直面するたび、自分は世の中の常識にとらわれていないかどうか、自問自答します。 教育・・・
「言葉」の記事一覧(3 / 16ページ目)
2024-03-31 桜──めぐる季節
桜が咲き始めました。 しっかり約束を守ってくれたかのように感じられます。 今まで何度見たのか、どこでどういう気持ちで見たのか、これから何回見るのだろうか、といったことを感じるようになりました。 星野道夫さんの言葉を思い出・・・
2024-03-30 人語天声
VOX POPULI VOX DEIというラテン語の格言があります。 人民の声は神の声と訳せます。 「天声人語」という表現はこのラテン語を元にしているようです。vox populi が「民の声」、vox dei が「神の・・・
2024-03-03 卒業という言葉
日本語の卒業に当たる英単語をめぐるエッセイを以前書きました。 日英の発想の相違が興味深く思われます。 以下引用します。 卒業と始まり 「卒業」といえば、どのような英単語を思い浮かべるだろうか 。和英辞典を引くと、comm・・・
2023-09-17 「和して同ぜず」考
このブログでは幾度となく取り上げているテーマですが、教育の目的は「和して同ぜず」の人間を育てることです。 >>2023-01-03 「和して同ぜず」と「同じて和せず」 「同じて和せず」を現代風に平たく通訳すれば、「忖度す・・・
2023-07-26 運命のはからい
週末の「ラテン語の夕べの話」とも関係する話ですが、古代ローマの人たちは「運命のはからい」を信じていました。 このことで思い出す日本語の文章として、次のものがあります。 多くの選択があったはずなのに、どうして自分は今ここに・・・
2023-07-24 心に刻む言葉
幼児教育にかかわる者として、次の言葉を胸に刻んでいます。 「子どものころに見た風景が、ずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を・・・