入園のご見学に見えた方から様々なご質問を頂戴します。教育方針をおたずね下さる中で、「英会話やコンピュータは教えておられますか?」というご質問をお受けすることが多いです。
先日も、正直に「考えがあっていたしておりません」とお答えしますと、「ホッとしました」というお返事が返ってきました。私もホッとします(笑)。
世の中を見渡しますと、教育についての考え方、アプローチは千差万別ですが、本園の考え方はシンプルです。
「そのときにしかできないことをそのときにする」ということです。
次の一文は、ホームページに掲載している「教育方針」です。私が書いたのではなく、先代園長の一郎先生の文章です。これ以上、何も足せませんし、何も引くことが出来ませんね。
本園は、大文字山とは斜め向かいの、自然に恵まれた小高い山の上にあり、別名を”お山の幼稚園”と呼ばれています。
山の上まで上がると緑の中を思う存分走り回ることができます。耳を澄ませば鳥の声、虫の声を聞くことができます。子どもたちは自然の懐に包まれて、四季の移ろいを肌で感じることができます。
知育偏重の現代、体格はできても体力がない、知識は豊富でも意志が弱い、けじめがない、人の痛みが分からない…etc。将来のためには、心とからだの健康づくりこそ、幼児期につちかっておかねばならない、教育の原点であろうと思います。
そのためにも本園では、先生たちによる、歩いての送り迎えを実施しています。毎日かなりの道のりを歩きながら、ひとりでに足腰が強くなります。と同時に、社会に触れ、自然に触れ、時には困難に触れながら、耐える力、いとおしむ心、感動する心を身につけていきます。
本園はまた、子ども同士の遊びを大切に考えております。子どもは、友達との遊びを通して、心とからだをぶっつけ合いながら、思考力、理解力、判断力、実行力を養っていきます。社会性も、やさしさも、いたわりも、友情も………。
山を駆けまわった!うんとのびのび楽しく遊んだ!友達がたくさん出来た!そうした、幼児期の楽しい思い出づくりに奉仕できる幼稚園でありたいと願っております。