秋めいてきました。
今朝の登園のさい、年少の男の子が私に「ぼくはアリとダンゴムシがすき」と言いました。
私から「どんな虫が好き?」と問いかけたのではなく、隣の年中女児と「何が好き?先生は小さいとき~が好きだった」という会話をしていたとき、ふいにその男の子が上の発言をしたしだいです。
幼稚園に入る前と、入園した後では、子どもたちの虫に対する認識は大きく変わります。
なにせ、園庭には図鑑で見る「実物」だらけです。
カブトムシの幼虫も触ろうと思えばいくらでも触れます。
最初は「苦手」と思っていた気持ちも、周りの子どもたちの雰囲気に背中を押され、そっと触ってみるとだんだん愛らしく思えてくる、という展開もよくあります。
今日は久々の晴天でした。
園長室の勝手口は、「むしかごかしてくださーい」という子どもたちの元気な声でいっぱいでした。
朝登園するなり、Ikuko先生に虫談義をする子どもたちは日常の風景です。
今日は年長クラスで俳句の時間を持ちました。
徐々に私の手元に届く俳句が増えてきました。
ちょうちょ、かめむし、かぶとむし、といった虫を題材にとった俳句もあります。
なるほど、この子ならではだな、と思ったり、意外に思うことがあったり、私の印象はさまざまです。
先日の台風に取材した作品もあります。
「ていでんは なんでするの おもしろい」
「おもしろい」とは「ふしぎだな」の気持ちを込めたものだと思われます。
この作品を作った子の目には、電気が自由に使える日常生活もまた、「おもしろい」、「ふしぎだな」と見えることでしょう。
子どもたちの興味の対象はさまざまで、着眼点がユニークなものもあり、思わずにんまりするものもあります。
「かにさされ あしにうめぼし できちゃった」
私がこれを読むと、聞いていた子どもたちもイメージを瞬時に共有し、笑いが起きました。