先日の生活発表会を終えて、年長児が次の俳句を作りました。
げきしたら
どきどきするよ
がんばろう
心に残る言葉だと感じました。子どもでも「がんばる」という言葉の意味をこんなにはっきりと具体的にとらえているのだ、と。
最近でこそ下火かも知れませんが、「好きなことを好きなときに好きなようにさせる」自由な教育というのが、一方では教育論として根強いのですが、子どもが本来の力を出し切るには、つまり、自立的に生きていける自信を身につけるには、一見苦しい困難な障害があってこそであり、また、その困難な課題に向けてクラスが一つになって取り組む経験を通してこそであると思うばかりです。
本園の場合、はからずも日々目の前に立ちはだかる障害ならぬ170段の石段に全員が一つになって挑戦することを毎日雨が降っても、雪が降っても続けているわけですが、弱音を吐かずに年長児が年少児の手を引いて山道を登る姿は感動的ですらあります。
今日は、一人一人のお子さんがこの一年間がんばった内容を担任が賞状にかいたものを、私が一枚一枚内容を読み上げて、手渡しをしました。努力賞と呼んでいます。
すべてのお子さんにこの「努力賞」をわたしたとき、ああ、一つの年度が終わりに近づいたのだと強く感じました。