個人にとっても組織や社会にとっても、岐路に立つ場合、すべてを満たす選択は不可能なので、本来の目的に照らし優先順位を確認することが必要です。
幼稚園の保護者会ではよく、山の途中の岐路についてふれています。
本園の山腹には、右手に行くとなだらかで長い道がつづき、まっすぐ進むと急坂で短い道があります。
それぞれにそれぞれのメリットデメリットがありますが、同時に両方の道を選ぶことはできません。
二学期はさまざまな大事な取り組み、行事がありますが、全部のニーズをフルに満たすことはできないので、出したり入れたりしながら、優先順位について吟味しています。
岐路というテーマで思い浮かぶ言葉を紹介します。
多くの選択があったはずなのに、どうして自分は今ここにいるのか。なぜAではなくBの道を歩いているのか、わかりやすく説明しようとするほど、人はしばし考え込んでしまうのかもしれない。誰の人生にも様々な岐路があるように、そのひとつひとつを遡ってゆくしか答えようがないからだろう。星野道夫
これが支えになる言葉なのかどうなのか、渦中にいるとそれすら定かではありませんが。
この手の話になると、私は常々「人間万事塞翁が馬」という言葉をかみしめ、自分の来し方行く末をふりかえることにしています。