本園のモットーの一つに「自然はともだち」というのがあります。
恵まれた自然環境の中、積極的に自然にかかわろうという趣旨です。
本園の場合、徒歩通園です。毎日1キロ近くを歩いて、さらに「北白川山」(東山36峰の一つ)を登ります。
山の上は、「天然のドリームランド」(初代園長山下英吉の表現)です。
特別な日に特別な準備をして自然に親しむ、というのではなく、日常的に自然とふれあい、親しんでいます。
それはそれとして、中国の古典(老子)には「天地不仁」という言葉があり、私は自然と人間のかかわりを思うとき、この言葉を思い出します。
この場合の「天地」は今の言葉でいう「自然」と言い換えてよいと思います。
それが「仁ではない」というのは、天気予報を見ていていつも思うことです。
一方、種をまき、収穫をうれしそうにほおばる子どもたちを見るとき、自然との「相思相愛」を実感できます。
人間の努力はさることながら、様々な「運」が味方してそう実感できるわけですが。