お知らせ
- 10-12月の園庭開放(金曜日)のご案内(未就園児対象)未就園児(0歳~入園前)対象の園庭開放のご案内 金曜日の午前中(10:30-11:30)に園庭開放を行っています。 10… 続きを読む: 10-12月の園庭開放(金曜日)のご案内(未就園児対象)
- 令和7年度入園願書受付のご案内会場: 北白川幼稚園 園長室願書受付: 10月1日(火)午前9時から対象: 令和7年度満3歳児~ 入園願書のご請求はお電… 続きを読む: 令和7年度入園願書受付のご案内
- 令和6年度満三歳児入園・途中入園受付のお知らせ令和6年度満三歳児入園をご希望の方、途中入園をご希望の方は園までお問い合わせください。
お山のようちえん
本園は京都東山三十六峰の一つ北白川山に位置し、別名「お山の幼稚園」とよばれています。子どもたちは自然の中でのびのび遊び、心と体を強くします。「山の緑の中を思い切り駆けまわった!」「季節ごとの自然の生き物に出会えた!」「お友達がたくさんできた!」そうした幼児期の楽しい体験を大切にし、人生の土壌づくりを応援する幼稚園です。
本園の教育の3つの特色
1 歩いて登園
心とからだの健康づくりこそ、幼児期につちかっておかねばならない教育の原点だと考え、本園では創設以来70年以上、歩いての送り迎えを実施しています。いくつかの集合地点から、それぞれのグループごとに先生といっしょに幼稚園のあるお山の上まで歩きます。雨の日も風の日も、みんな仲良く手をつないで石段を登ります。年長児はたのもしく年下の手を引いてくれます。子どもたちは、毎日かなりの道のりを歩くことで、ひとりでに足腰が強くなります。と同時に、社会に触れ、自然に触れ、時には困難に触れながら、耐える力、いとおしむ心、感動する心を養います。
本園が徒歩通園を大切にする理由は、主に次の三つの教育的観点からです。
- 毎日歩くことで足腰が強くなります。
- 少々の困難に負けない忍耐力・自立心が培われます。
- 手と手をつなぐことで、人を思いやる優しい心が養われます。
徒歩通園。それは、創設以来70年以上変わらないお山の幼稚園独自の登園スタイルです。
よくある質問
- 家が遠方にあるのですが、園バスはありますか?
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園バスは使用しません。ご遠方にお住まいの場合、最寄りのグループ集合地点まで、または、通園コースの任意の地点まで、お車か自転車で送り迎えをお願いしています。
- 幼稚園まで親が子どもを連れて行くのですか?
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いえ、その必要はありません。本園は複数の通園コースを設け、先生がお子さまを幼稚園まで引率します。子どもたちは、毎日遠足のように歩いて幼稚園に通います。コース上の都合の良い場所でお子さまを先生にお預けください。幼稚園から帰る場合はコースを逆向きに歩いて朝の集合地点(=解散地点)までお子さまをお連れします。
本園の場合保育スタートは8時過ぎ(8:10~8:20:コースごとに差あり)。そこから約1時間近くかけて「歩いての保育」が始まります(4月当初は50分以上、5月以降は40分ほど)。
- 雨の日が心配です。
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晴天時と同じように安全に手をつないで歩けるよう、本園ではフードつきオリジナルレインコートを着用しています。
通園路の大半は歩道の上ですが、晴天時と違ってすれ違う自転車の往来がない分引率しやすいのも事実です。一度、雨天時の送り迎えの現場をごらん頂ければご納得頂けると思います。また降雪時にも山の石段は凍結防止剤によって滑ることなく上り下りできますのでご安心ください。
- 入園してからちゃんと一人で歩いてくれるか心配です。
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通園方法がなんであれ、幼稚園に初めて通うことは、お子さまにとって生活の大革命であり、「この子はみんなといっしょにちゃんと通えるかしら?」という不安は幼稚園に通わせるお母様にはつきものです。
この不安を解消する特効薬はありません。個人差はありますが、いずれお友だちと一緒に幼稚園に通う楽しさを知ることにより、うそのようにたくましく徒歩通園できるようになります。
また、本園の場合、手をつないでの徒歩通園なので、年長の子どもたちが兄・姉のように年少の子どもたちの手をつなぎます。年少時代、手をつないでもらった思い出をもとに、やがて自分が年長になったとき、どの子も小さな子どもたちの手をつないでくれるようになります。
送迎の道は、ある意味「縦割り保育」の実践の場でもあります。
2 遊びは学び
はげましあい、ゆずりあい、いたわりあい・・・。遊びを通し、子どもたちは多くのことを学んでいきます。目にするものは青い空と緑の木々ばかり。砂場、ブランコ、滑り台、ジャングルジム。竹馬、なわとび、おにごっこ・・・。子どもたちは工夫を凝らし思い思いの遊びをします。
二学期には全学年で「お買い物ごっこ」をします。お店を設け、お金を作り、自分たちで作った「品物」(自然の恵みを生かした作品など)を売り買いしたり、ゲームコーナーを運営したりします。この日は山中が割れんばかりの歓声に包まれます。
子どもの遊びには人間の成長に欠かせない大切な意義があります。「三つ子の魂百まで」といいますが、幼少期にとことん遊びぬいた記憶と経験はその後の人生の支えになり、生きる自信の源になります。
よくある質問
- 基本的に外遊びが中心ですか。
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外遊びに偏っているわけではありません。本園の教育は「保育の五領域」(健康・人間関係・環境・言葉・表現)に留意したバランスのとれたものになっています。
子どもたちの園での活動は大きく四つに分類できますが(1屋内の設定保育、2屋内の自由遊び、3屋外の設定保育、4屋内の自由遊び)、「設定保育」と「自由遊び」の割合が半々になるように取り組んでいます。
具体的取り組みの例は、Ikuko Diary(副園長ブログ)と「おやまのえにっき」(フォトアルバム)をごらんください。
- 小学校教育との接続(学びの部分)についてはどうお考えですか。
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上で述べた「設定保育」の時間は集団教育の時間であり、小学校教育の準備に当たるものです。ただし日々の生活体験が学びの基礎をつくると考え、本園の場合あえて学校の教科の先取りはしていません。
小学校以上の教育においてもっとも問われるのは「今どれだけのことを知っているか」ではなく、「どのような姿勢で学ぼうとするのか」という点です。
目を輝かせて自然を見つめるまなざし(知的好奇心の象徴)は、人としての学びの原点といえますが、恵まれた自然環境の中での自由な遊びはこのまなざしを輝かせる原動力になると考えています。
なお本園は幼稚園の放課後に「山の学校」を設置しています(2003.4開設)。「山の学校」は小学生から大人を対象とした新しい学びの場で、中高生のための徹底した少人数指導のクラス、社会人のための語学教室も充実。子どもは大人のように真剣に、大人は子どものように童心に戻って学びの時を過ごします。
- 俳句を教えておられると聞きましたが。
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年長児を対象とした俳句の時間は週に二回、10分程度の取り組みで、素読(そどく)と呼ばれるスタイルです。
姿勢を正し、芭蕉や蕪村などの作品を全員で声を合わせて復唱します。何度も復唱しているうち、子どもたちは身の回りの出来事をテーマとし、自分で俳句を作るようになります。
学校で学ぶ姿勢の基礎を養うため、本園では創設当初より俳句の時間を大切にしています。
- 先生が優しいと聞きましたが、子どもが甘えませんか。
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本園の先生の子どもへの言葉がけは丁寧です。教員相互の言葉遣いも同様です。
子どもたちは、一人一人、体は小さくても魂は大人と何も変わりません。先生は、一人の人間の個と向き合い、励ますところは励まし、正すところは正す。幼稚園は教育機関であり、このことが言葉がけの基本となります。
- 「皆ですること」に慣れていないが大丈夫か?
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入園前は、お母さんとお子さまがじっくりゆっくり時間を過ごされることが何より大切と考えています。いわば心の授乳期と呼べますが、そのような形でお子さまはご家族の愛情をたっぷり心の中に蓄え、やがて幼稚園という「社会」の中に飛び込んで行く自信を獲得していかれるのだと思います。その蓄えがあれば入園前に「皆ですること」に慣れていても慣れていなくてもだいじょうぶです。
実際の所、お子さまは一人一人違いますので、「慣れている」と目に映るお子さまもいれば、別の個性の輝きを発するお子さまもいます。入園されたのち、幼稚園ではいろいろな取り組みがあります。お子さまお一人お一人が自分の「大好きな世界」を見つけ、その取り組みの中で時を忘れて過ごすことで、やがて交友関係も広がり、園生活を満喫するようになっていきます。
3 自然は友だち
本園は京都の東山三十六峰の一つ北白川山(海抜120m)に位置します。
「ひみつの庭」では築山の芝生の上に寝転がって空を見上げたり、花や野菜を育てたりします。
ビオトープの魚類や水生昆虫を観察したり、ライオンプールで水遊びに興じたりします。
鳥のさえずりとともに緑が光る中、めいめい思い思いに過ごせる憩いの場所です。
園庭の奥から、わたしたちが「ひみつの森」と呼んでいる森を抜けると比叡山に続く尾根道が続きます。
夏になると沢に下り、素足を水にひたしたり、カニをつかまえて遊びます。
(参考)ある日の動画
ときには茶山や「ひみつの谷」まで足をのばし、崖を登ったり滑り降りたり、ワイルドな自然体験に挑戦します。
幼稚園のブログ
本園では子どもたちの様子や本園の教育活動全般について、ブログできめ細かく情報発信しています。
園長日記は園長(山下太郎)が園長に就任した2003年夏から、幼児教育にかかわるあらゆる話題について書き続けています。Ikuko Diaryは副園長(山下育子)が日々の子どもたちの活動について、豊富な写真とともに紹介しています(2004年夏から)。1つの記事の扱うテーマが多岐にわたるので、毎回ボリューム満点です。
おやまのえにっき(フォトアルバム)とおやまの絵本通信(絵本の紹介)
本園では子どもたちの生き生きとした遊びの様子を撮影し、おやまのえにっき(フォトアルバム)に掲載しています。「おやまの絵本通信」は本園教職員による月に一度の絵本紹介のコーナーです。通算200冊を超えました。
「山の学校」(学校法人北白川学園の付帯事業)
「山の学校」は学校法人北白川学園による小学生から大人を対象とした新しい学びの場です(2003.4~)。小学生クラスは「しぜん」(本園奥の森での自然活動)、「かいが」(絵画制作の取り組み)など楽しいクラスが盛りだくさんです。中高クラスはもちろん、一般向けのゼミ形式のクラス、語学クラスも充実しています。ブログやTwitterでも日々の情報を発信しています。