今日は俳句(819)の日だそうです。
「世界こどもハイクコンテスト」というのがあります。
最新の第16回入賞作品を見ていると、本園卒園児の名前を見つけました。
見事、大賞に選ばれました。前回に続き連続受賞です。おめでとうございます。俳句も素晴らしいですが、背景の絵も素敵ですね。真摯に俳句と絵に取り組む姿が目に浮かびます。
年長の子どもたちを見ていると、指を折って5,7,5を数える姿、末尾の言葉を「よ」にするか「ね」にするか思案する姿、など、どの子も言葉の響きやニュアンスを敏感に嗅ぎ分ける力を持ち、それを磨こうとしています。
おそらく同じことが「絵」についても言えるのだと思います。日頃の「色水あそび」の流行に見られるように、子どもたちが「色」の識別にも鋭敏な感性をもっていることは明らかです。「音」も「形」も「色」も、もっと言えば、声の調子も顔の表情も、子どもを取り巻く環境の微細な変化や彩に子どもたちは高い関心と識別能力をもっています。
色で遊びたい、言葉で遊びたい。絵を描きたい、俳句を作りたい。外で力いっぱい遊ぶことと同様に、子どもたちは自分の持つ様々な感覚をより能動的に生かし、高める機会を常に欲求しつづけています。
大人はそれを無理に「指導」する必要はないと思っています。むしろ、無理のない範囲で白い紙をできるだけ多く与えていただきたいということと、大人が見ても安心できるタッチの挿絵の絵本を選ぶこと、ならびに子どもの耳に届く読み聞かせの声を安定して穏やかなものにしていただきたい、ということが私からの変わらぬ願いです。