山の学校のブログに「本物の学びを」という題で記事を書きました。
山の学校立ち上げの際に書いた中学、高校生向けのPR文ではありますが、小学校の勉強にも通じる話だと思います。
週一で大学で教えている実感として言えば、頭に保持している知識量、(いわゆる問題に対する)解法のパターンの暗記量は年々増えているのだろうと思いますが、肝心かなめの文章を読む力(行間を読む力)、文章を書く力が年々落ちているのを感じます。後者について正確に言えば、力の差が両極端に開いているというか、しっかり読んで考える力を保っていると感じられる学生と、その逆の学生の差が年々開いているようです。
大学に入ってからなんとかしようというのは「泥縄」で、時すでに遅しです。
今は中学受験が一般化しているようですが、そこで問われる力はたいへん特殊です(学校の勉強だけで対応できない)。
それに対して大学入試に関して言えば、東大・京大の入試に関しても、いわゆる「基礎」の勉強で十分対応可能です(山の学校から両大学への合格者あり)。
事情はいろいろあると思いますが、多感な十代を「勉強=競争」で埋め尽くすのは賛成しません。
目線を遠い先に置き、試験関連は「基礎」の徹底でカバーし、余力を「能動的学び」のために使う。
そうしたバランスの取れた勉強を十二分に実践することで、将来どのような仕事を行うにせよ、自分の道に自信を持ち、世のため人のため力を発揮できる人になってほしいと願います。