10年ほど前に書いたエッセイを読み返しました。
>>「Knowledge is power をめぐって」(2008-06)
結論を述べると、学校で哲学を教えるべしということになります。
哲学という言葉が災いしています。原義を尊重して言い換えると「知を愛すること」です。
だとすれば、哲学に取り組むことは、学びの世界の王道ということになります。
しかし、我が国では哲学の「て」の字も扱いません(高校だと名前と概要をさらっとやるかもしれませんが)。
プラトンの書いたものは、小学生でも十分に読めますが、そもそも、一つの作品を最初から最後まで読み切る授業は日本では皆無に近いです。
それでも大学には合格しますが、その先でつまづきます。
気づいた人から始めるべきであり、やる人は言われなくてもやってきたのでしょう。
これからの時代がどうなるかは誰にもわかりませんが、私は「哲学(ピロソピア)」は時代を開く鍵になると思っています。