山下 太郎– Author –
山下 太郎
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2022-01-03 ゆっくり急げ
教育にかかわることで思うところを述べます。 西洋古典の格言に「ゆっくり急げ」というのがあります。 漱石の古典語の先生であったケーベル博士がこの言葉を田中秀央(ひでなか)先生(日本の西洋古典学の開拓者)に贈ったことが知られます。 もとはギリシ... -
2022-01-02 子どもたちの好奇心を守る
好奇心をどう伸ばすか?という問いをよく耳にします。 私は好奇心は伸ばすものではなく、守るものだといつもお返事します。 大人の「目的意識」が、好奇心の芽を一つ、また一つと「何かの目標のために」摘み取るのが一般的な対応だからです(目的意識抜き... -
2022-01-01 謹賀新年
新しい一年がスタートしました。 「日々是好日」という言葉があります。 西洋の古典に、「どの一日もその日の贈り物をもっている」という言葉があります。 よい果実を受け取るには、よい種まきが必要です。 一日をふりかえり、今日は未来に向けてよい種ま... -
2021-12-31 子どもの心にピントを合わせる力
自著(『お山の幼稚園で育つ』世界思想社)に「子どもの心にピントを合わせる」話を書いています。 該当箇所を抜き出してご紹介します。 送り迎えの道中で、子どもたちは色々な話をしてくれます。ある朝、先頭にいた女の子に「あんなー、うちのおとうさん... -
2021-12-30 俳句のはがき
卒園児(小1女児)から二枚のはがきが届きました。それぞれに自作の俳句がしっかりと書かれています。 一つ目は、「いい気持ち 空を見ててね あっ雨だ」、二つ目は「ずるすぎる めぐようちえん いきたいな」で読み方はあっているでしょうか。 夏の場合... -
2021-12-29 教育は思い出の種まき
教育は思い出の種まきだと思います。 一つ一つの選択が、子どもにとっても大人にとっても、思い出の種まきになるでしょう。 絵本の読み聞かせは「大事だからやる」というより「やらずにいられない」ものであるはずです。 私は読み聞かせの価値は十二分に認... -
2021-12-28 子どもの言語教育
子どもの言語教育というと大げさですが、子どもは誕生前から、大人の会話を聞いて言葉を学んでいるのだと思います。 言葉は一生の宝です。 幼稚園児に関していえば、小学校のように文字を使って教育する場所があっても不思議ではありません。 しかし、私は...