卒園児(小1女児)から二枚のはがきが届きました。それぞれに自作の俳句がしっかりと書かれています。

一つ目は、「いい気持ち 空を見ててね あっ雨だ」、二つ目は「ずるすぎる めぐようちえん いきたいな」で読み方はあっているでしょうか。

夏の場合「あっ雨だ 空を見ててね いい気持ち」もありえると思いますが、「いい気持ち・・・」の「雨」は時雨を表し、ちょうど蕪村の「遠山に 夕日一筋 時雨かな」的な世界を表しているように受け取れます。

二つ目の作品は小学校一年生の葛藤をよく表しています。

兄弟姉妹の順序は途中で帰ることができないため、、それぞれの立場で「ずるいなあ」が生じます。

じっさい、作者のお姉さんが幼稚園時代、未就園児の妹さんは「おねえさんは幼稚園に行ってずるいなあ」と感じたでしょうし、逆に当時はこのお姉さん自身、「妹はおかあさんといつもいっしょ、ずるいなあ」と感じる刹那もあったでしょう。

私はむしろ、こうしてご本人が幼稚園時代を心の原風景として大事に持ち続けておられることを嬉しく受け止め、これからさらに大きく羽ばたいていかれることを祈っております。

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