西洋古典– category –
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2020-04-23 苦しみと喜びと
苦しみと喜びが背中合わせだということを表す言葉に「禍福はあざなえる縄のごとし」というのがあります。 西洋の古典にも似たような表現はいろいろあります。「苦しみの後には喜びが訪れる」という意味で、「雨のち晴れ」(Post nubila Phoebus)と言う言... -
2020-04-21 2千年前の眼、そして警告
ホメロスにもツキディデスにも疫病の記述はあります。 ローマではルクレティウスやウェルギリウスの記述が名高いです。 私は自宅待機のこの機会を利用し、毎日少しずつウェルギリウスの記述(ノーリクムの疫病)についての注解を作って公開しています。 >>... -
2020-04-20 昨日の続きの話
エコーはカラオケでもおなじみ、また、医療の現場でもおなじみの言葉です。 昨日のおさらいをすると、もとはギリシャ神話に出てくるニンフの名前でした。 女神(ヘラ)の怒りに触れて「こだま」に姿を変えられた女性、それがエコーです。 この話題にふれて... -
2020-04-19 エコーの話
先日ご紹介したオウィディウスの『変身物語』にエコーの話があります。 >>エコーとナルキッソス ナルキッソスは水仙に、エコーはこだまに姿を変える、という2つの悲劇が1つのエピソードとして語られます。 (ナルキッソスは自己愛のために(=他者を愛する... -
2020-04-18 チェンジ・オブ・エア
空気を変えるという言葉があります。 家にいるのにそんなことはできないと思います。 テレビを見ると同じような内容のものが多いでしょう。 意識の上で、チェンジ・オブ・エアは可能です。 もし本を開くことができるのなら。 好きな本を読めばよいのですが... -
2020-04-13 笑いと涙
世界最古の文学作品として名高いホメーロスの『イーリアス』は、岩波文庫で読むことが出来ます。 家族をキーワードとした一つの場面を抜き出してみます。 トロイア側の最大の英雄ヘクトルと妻アンドロマケーの最後の別れの場面です。 >>「ヘクトルとアンド... -
2020-04-11 この空も飛べる
2千年前のローマにタイムスリップすると、文学が花盛りでした。 当日の人気作家オウィディウスの作品に『変身物語』があります。 岩波文庫で2巻からなりますが、ですます調の訳は読みやすく、小学生でも十分読める内容です。 以前「絵本通信」でもとりあ...