昨日の司馬氏のエピソードも念頭に置きつつ、以前「言葉の教育」について書いたエッセイを読み返しました。
>>「言葉の教育」
英語で「子ども」をinfantと言いますが、元はラテン語(infans)で「話さない者」のことです。
また、学生、生徒を意味するstudentは「(学びの)情熱を燃やす者」を意味するラテン語(studens)が語源です。
私の目に映る園児はみな立派なstudentであり、誰一人としてinfantではありません(保護者会でお話ししました)。
また、philosopher(哲学者)はギリシア語の意味をたどれば、元来「知を愛する者」のことであり、好奇心に輝く園児たちは立派なフィロソファーぞろいです。
ところが、学校教育を熱心に受けるほど、そんな彼らがいつしか infantになりstudentでなくなる、としたらこれほどの悲劇はありません。
鍵は家庭での「対話」と良質な「読書」だと思います。