子どもたちは毎日短い時間ですが、縄跳び、鉄棒、竹馬等に取り組んでいます。
短い時間を毎日、ということがポイントです。やりすぎると身も心も疲れます。明日はもう嫌だ、と思うかもしれません。
外遊びを始める前、または外遊びが終わったあと、クラスのみんなで集まり「少しだけ」練習する。
要は「やったりやらなかったり」ではなく、「やることを日常化する」、つまりは習慣化することであり、その結果得られる手ごたえは大きなものがあります。
以前から子どもたちに伝えている言葉ですが、「継続は力なり」ということです。
小学校に上がると教科の勉強が始まります。
予習、復習を習慣化することが大事なことになります。
子ども任せでそれはできません。取り組みが習慣にならないと、親が「やりなさい」と指示しないと動かなくなります。
本園では年長三学期に劇の発表を行います。
その練習は家庭と園で行うことになります。
台本は文字だけです。子どもには何が書いてあるのかよくわかりません。
親が先に音読し、子どもがそのまねをする、ということからすべてが始まります。
これを10分でよいので、毎日行うようお願いしています。
園ではその「結果」を発表してもらいます。
この流れは小学校に上がった当初の家庭学習の「型」そのものです。
子どもに勉強の習慣が根付くまでは、学校で学ぶことを家庭で親子がともに取り組む必要があります。
その「助走」として、年長3学期の劇の練習を位置づけている次第です。
この取り組みは70年続けてきましたが、どの子も満面の笑顔と自信をもって発表会を終え、来るべき小学校生活に向けて、万全の準備を整えます。