脚下照顧(きゃっかしょうこ)。
足元を見て己を振り返れという趣旨の言葉です。
火曜日の俳句の時間に、この言葉と関連したことを、少しお話しました。
はじめに、この三年間の成長を振り返ってもらいました。
年少の時にできなかったあのこと、このこと。
今はできて当然になっています。
逆に、年少時代に一生懸命取り組んだことが、今はぞんざいになっていないか、どうか。
小学校にはいり、いろいろ楽しいこと、面白いことに加え、難しく思えることも出てくるでしょう。
先のことを思い煩うのではなく、今目の前にあること、とくに簡単に思えること、できて当たり前に思えること、それを丁寧な気持ちで取り組むことが大事だ、と言いました。
劇の練習もみなしっかりセリフを声に出すことができています。
肝心なのはそれだけではありません。
お友達が舞台で演じているとき、それを見守る自分たちの姿勢はどうか。「がんばれ」と心の中で応援しながら、前をしっかり見つめているか、どうか。
当日は舞台のそででじっとしていないといけません。
舞台上の練習が終わってやれやれと思うとつい姿勢もゆるみがちです。
ゆるんだ姿勢のお友達を前にすると、舞台のお友達は真剣な気持ちで声を出しづらくなります。
小学校からの勉強も、大人になってからの仕事も、いつも問われるのは取り組む姿勢だと思います。
脚下照顧。
誰に言われなくても、靴はそろえて脱ぐ、かかとはふまない。当たり前のことを一つ一つ丁寧にやることができているか、自分の姿をを省みよ、と昔の言葉は教えてくれます。
大人も子どもも、生きる原理は同じ事だと思います。