今日は蕪村の俳句の二回目でした。
同じ俳句を四日に分けて取り組みます。
毎回やることは同じで、私に続いて子どもたちが5・7・5を唱えます。
今日はいつも以上に姿勢よく、みな集中して取り組めました。
園児の作った作品は一つだけで、時間的に余裕がありました。
先日のSegawa先生の指導後、ボール遊びにも取り組んでいますが、最初はなかなかうまく扱えないものです。
鉄棒しかり、縄跳びしかり、竹馬しかり。
子どもたちに、「論語」の言葉を引用し、エールを送りました。
皆と唱えたのは、「子(し)曰わく(のたまわく)、本(もと)立ちて、道生ず」。
基本が大切で、一足飛びにうまくいかないのは当然であることをこの言葉は教えてくれます。
子どもたちには、山の下からジャンプしてこの部屋に来たのではない、と言いました。
歩くことが基本で、赤ちゃんはそれがまだできないので、幼稚園に来ることはできません。
自分でボールを上に放り投げ、それをキャッチする。これが基本です。これを5回、10回続けられることが大切で、いずれ100回続けられるでしょう。
そうなってから、二人でボールを投げ合って落とさずに数を重ねることができます。
最初からキャッチボールがうまくいかないのは当然です。
ここから先は子どもたちには言いませんでしたが、学校の勉強も「基本が大切」で、これは誰もが口にし、みなあやふやにしがちなことでもあります。
大人も含め、自分にとっての基本とは何かを根本から問い直すことで道が開けることがあるとすれば、それは中国古典の力のなせるわざであり、同時にそれを学び、唱え続けた我が国の先人たちのおかげであると言えます。