今日は年長児に俳句を教えました。一学期に習った俳句を全部最初からおさらいしました。しっかり声をそろえて発声できています。そこで、先日の発表会のことをほめました。
「みなが一つになり演技できていました。それは、練習中から、今のようにみなが心を一つにしてしっかり取り組めたからだと先生は思います」と述べました。
つづいて、園児の俳句を紹介していきました。その中に初登場のお友だちの作品ありました。「あめふるよ」というものです。このまま紹介すると、「5・7・5じゃない」など指摘する声が予想されました。
そこで、先回りして、今日はその俳句の前に「大人の作品を一つ紹介します。」と言って、尾崎放哉の自由律俳句を紹介しました。ご存じ、「咳をしても 一人」です。みな真剣に声を合わせて朗唱しました。続けて「あめふるよ」も同様に。
その後、「どんなことでも身の回りのことを言葉で表してみるとよいですね。『あそぼうよ』とか『うれしいな』といったふうに。」と述べました。
もっとも「あめふるよ」は、「たのしいな」や「かわいそう」などの言葉と違い、この五文字だけで具体的なイメージが浮かびます。つまり「咳をしても」に通じる文学性があります。
もちろん今日はそんな言葉の分析に入ることは避け、みんなが気持ちを楽にして俳句づくりに取り組めるよう、少し言葉を添えたわけでした。
なお、今日紹介した園児の俳句では、「はっぴょうかい どきどきするけど がんばって」で、みな穏やかな表情になり、「たいように てるてるぼうず てれている」で大爆笑しました。
というわけで、今日のまとめの一句:
俳句はね いろいろあって 楽しいな たろう