英語学習のつまづきは中1の1学期に始まります。

じつは中1の1学期の学習はとても難易度が高いのです。

市販の問題集を広げると、穴埋め問題、整序英作、和訳などいろいろな種類の問題が載っています。

山の学校で取り組むのは英作文です。中1①学期レベルの例文の日本語訳は次のようなものです。

中1-1
1 あなたは音楽が好きですか。
2 私は私の新しい友達が好きです。
3 これはあなたのお母さんの帽子です。
4 あなたはとても上手に野球をします。
5 あなたにはお兄さんがいますか。
6 彼は新しいボールを持っている。
7 あなたはバスで学校へ行きますか。
8 私はたいてい放課後にピアノをします。
9 私は毎日英語を勉強します。
10 あれはあなたのペンですか。
11 この人は私の母です。
12 私はこのカバンの中にカメラを持っています。
13 この人は誰ですか。
14 私は毎日ギターをひきます。
15 あれは私の家ではありません。
16 彼は背が高い。
17 あなたは新しいギターを持っていますか、それとも古いギターを持っていますか。
18 あれらの木はとても大きい。
19 これは誰のノートですか。
20 私はこのギターが好きです。

私の手元には中1の1学期から中3の3学期まで、全部で9種類のファイルがあり、それぞれのデータベースからランダムにソートをかけて20問ずつ選んで出力した見本が上の例文です。

毎回違うような似たような問題が20問出題され、生徒たちは1問ずつ英語に直します。高校生で英語が苦手だという場合、上の1-1(1年の1学期)に取り組んでもらいます。

つづりも含めて、満点を取るのはなかなか難しいです。

それでも、中学、高校生は人生で一番記憶力がよいので、1-1の添削を一度受けると、2枚目(これも1-1)、3枚目と繰り返すうちに目に見えて正解率、解答時間は向上していきます。

この調子で、3-3(3年の3学期)まで復習できたら、高校の英語の課題もがぜん違った目で見直すことができます。

中学生にとっても、上のような問題をスラスラ解けるようになれば、高校入試の準備は万全です。どのような形式で出題されても「答えが先に浮かぶ」状態になれます。

もちろん、読解やリスニングの課題はありますが、文法の基礎が身について取り組めば、基礎があやふやな状態で取り組むことに比べ、圧倒的に短時間で対応可能です。

山の学校では、上の取り組みに加え、語彙の増強に力を入れています。簡単に言えば、辞書をまめに引くということです。

よく「辞書を引きなさい」と先生は生徒に言いますが、私は必ず一緒に引くようにしています。

もし中学生の子供がいる場合、ぜひ親は一緒に辞書を引いてあげてください。

子どもは引いてどうするのか、その先がわかりません。

注意するポイントはどこか、一緒に引いて具体的に伝えるのがコツです。

これは小学生に置き換えると、国語辞典はいっしょに引くのがよい、というふうに言い換えることができます。

お金はかかりますが、同じ辞書を親1冊、子ども1冊それぞれ別にもつのが本当はよいのです。

勉強の基本はてまひまかかりますが、いったんコツが会得できた子どもは、その先何もいわなくても、自力で勉強の世界をどんどん広げていきます。

勉強が苦手な生徒は、途中からわからなくなったのではなく、最初の段階でつまづいています。

そこは大人がていねいにかかわることが大事だと思います。

英語に関して悩みがあれば、いつでも山の学校にご相談ください。

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